子供はリビングで勉強する?学習環境作りと巣立ったあとの使い方
2025年08月04日
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こんにちは、吉村一建設です。
近年、お子様が子ども部屋ではなくリビングで勉強する「リビング学習」が定番となりつつあります。
それほど長い期間ではないけれど必要になる勉強のスペース。
子供が巣立った後も有効に使えるようにしたいですよね。
今回はそれらについてのお話をさせて頂きますね。
【リビング学習のメリット】
* 親の目が行き届く: わからない問題をすぐに質問でき、親は学習の進捗を自然に把握できます。
* 安心感: 親の気配を感じることで、お子様が安心して学習に取り組めます。
* コミュニケーション: 学習をきっかけに、親子の会話が増えることも期待できます。
* 集中力UPも:適度な生活音がある方が、かえって集中できるという研究結果もあります。
リビングでの勉強は、
子供が何の教科を勉強しているのか、宿題忘れはないのか、そのようなチェックも親の目に届きやすいです。
一方で、テレビの誘惑や兄弟の邪魔、勉強道具の散らかりなどのデメリットも。
これらを解消し、メリットを最大限に活かす学習環境の作り方が重要になります。
【リビング学習の環境作り5つのポイント】

快適で集中できるリビング学習の環境は、少しの工夫で実現できます。
1. 集中できる「学習スペース」を確保する
●場所: ダイニングテーブルを活用するのが最も手軽です。
壁に向かって座らせると、視界に入る情報が減り集中しやすくなります。
リビングの一角に、学習専用のコンパクトなデスクやカウンターを設置するのもおすすめです。
●視界の工夫: おもちゃや漫画、テレビなどが直接視界に入らないように配置を工夫しましょう。
難しい場合は、勉強中だけ布をかけたり、持ち運びできる小さなパーテーションを立てたりするだけでも効果的です。
2. すっきり片付く「収納」の工夫
リビング学習の最大の悩みは「散らかり」。勉強道具をすっきりと片付けられる仕組みを作りましょう。
●移動できる収納: キャスター付きのワゴン(キッチンワゴンなど)が大変便利です。
教科書、文房具、ランドセルなどをまとめておき、勉強する場所に移動させ、終わったら所定の場所に戻すだけです。
●ボックス収納: 「勉強セット」として、ファイルボックスや収納ケースに必要なものをまとめておくと、出し入れがスムーズです。
無印良品やニトリ、イケアなどで様々なサイズが見つかります。
●定位置管理: 勉強道具の「おうち」を決めて、「使ったら必ず戻す」を徹底することが、きれいなリビングを保つコツです。
3. 学習効率を上げる「照明」と「椅子」
●照明: リビング全体の照明だけでは、手元が暗くなりがちです。
影ができにくく、十分な明るさを確保できるデスクライトを用意しましょう。
集中力を高めるとされる「昼光色(青白い光)」がおすすめです。
●椅子: ダイニングチェアを使う場合、お子様の足が床にしっかり着くことが重要です。
足がぶらぶらすると姿勢が崩れ、集中力が途切れやすくなります。
足置きを使ったり、高さを調節できる椅子を選んだりしましょう。
4. 家族で協力する「ルール」を作る
リビングは家族みんなの場所。気持ちよく過ごすために、簡単なルールを決めましょう。
●時間: 「夕食後の1時間は勉強タイム」など、勉強する時間を決めます。
●テレビ: 勉強中はテレビを消す、または音量を小さくするなどの配慮をします。
●片付け: 勉強が終わったら、必ず自分で片付けることを約束します。
5. 親の関わり方
すぐそばにいるからこそ、過干渉にならないように気をつけましょう。
「勉強しなさい!」と声をかけるよりは、「何かお手伝いできることはある?」と寄り添う姿勢が、お子様の自主性を育みます。
【お子様が巣立った後のリビングの使い方】
お子様が成長し、家を巣立った後のリビングは、ご夫婦二人のためのセカンドライフを楽しむ空間に生まれ変わります。
これまで子育ての中心だった場所を、新しい目で見つめ直してみませんか。
1. 夫婦二人の時間を楽しむ空間へ
●くつろぎのソファ:
お子様がいた頃は汚れを気にして選んでいたソファを、
座り心地やデザインを重視したお気に入りのものに買い替えてみてはいかがでしょう。
二人でゆったりと映画を観たり、読書をしたりするのに最適です。
●カフェ&バースペース:
ダイニングテーブルを照らす照明を暖色系のペンダントライトに変えるだけで、一気にカフェのような雰囲気に。
壁際にカウンターテーブルを置いて、夜はお酒を楽しむバースペースとして使うのも素敵です。
●思い出のディスプレイコーナー:
お子様が使っていた学習スペースの一部を、家族の写真や思い出の品を飾るギャラリーにするのも良いでしょう。
2. 趣味や好きなことを満喫するスペース
●趣味の作業台:
お子様のスタディカウンターは、そのままご自身の趣味のスペースに転用できます。
ミシンを置いて洋裁を楽しんだり、絵を描いたり、パソコン作業に集中したりと、使い方は無限大です。
●ホームシアター:
大きめのテレビやプロジェクター、スピーカーを導入し、本格的なホームシアターを作るのも人気です。
ご夫婦で好きな映画の世界に浸る、贅沢な時間を過ごせます。
●グリーンインテリア:
日当たりの良い場所に観葉植物をたくさん置いて、癒やしの空間を演出。
植物のお世話も新しい趣味になるかもしれません。
3. 友人や孫と集う場所に
●可変性のあるレイアウト:
普段は夫婦二人でゆったりと、友人や帰省したお子様、お孫さんが来た時には大人数で囲めるような、
伸長式のダイニングテーブルやフレキシブルに動かせる家具が活躍します。
●おもてなしの準備:
来客用の食器やカトラリーを、見せる収納でおしゃれにディスプレイするのも楽しいものです。

〜まとめ〜
将来子供を持ちたいと考えている方は、リビング勉強を配慮して家具などの位置を検討するのもおすすめします。
リビングは、家族の成長と共にその姿を変えていく場所。
お子様の成長をすぐそばで見守る「学びの場」から、ご自身の人生を豊かに彩る「楽しみの場」へ。
ライフステージに合わせたリビングの活用法を、ぜひ楽しんでみてください。
吉村一建設は、お客様の住まいづくりをサポートいたします。
お気軽にご相談くださいね。
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